麻生首相 施政方針演説:官僚の論理
昨日、麻生首相の施政方針演説があった。
マスコミは、所信方針演説との比較として、以下のようなポイントをしきりにあげていた。
・民主党との対決路線からの後退
・抑揚のない演説は、自ら国民に訴えようとする力のなさを感じた。
・安心と活力のある社会を目指すとの方針に、具体的なイメージがない。
・自民党からの拍手がなく、野党からのヤジもないほど、国会全体に無視されている。
・今回、しきりに水を飲んでいたのは、緊張の現れである。
・オバマ大統領が「我々」というフレーズで国民の協力をアピールしたのに対し、麻生首相は「私は」というフレーズに終始していた。
さて、では麻生首相は施政方針演説で何を言いたかったのか?
・目指すべき社会は「新しい秩序創りへの貢献」、「安心と活力のある社会」
・「危機はチャンスでもある」
・「官から民へ」「小さな政府・市場原理主義への批判」にみられる小泉改革路線からの脱却。
・世界が強調してこの不況を脱しようとしているのに、日本が一番最初にこの経済不況から脱すると主張するのもどうか?
等々
支持率が20%を切ったといわれる麻生内閣に、国民の願いは届くのか?
多くは、官僚のつくったシナリオにのっかったものにすぎないのではないか?
たとえば、消費税増税については、「大胆な財政出動」「持続可能な社会保障制度の実現」のためといわれるが、今世界で起こっている経済危機は、今後デフレを生み出し、今の消費税率ではとてもでないが現状維持すら難しくなることを見込んだ財務省の思惑ではないのか?と疑ってしまいたくなる。
実際、社会保障制度は毎年2200億円削減という方針について、なに一つ変わっていない。年金記録抹消問題は解決されたのか?
定額給付金が、安心な社会、大胆な財政出動につながるのか?
残念ながら、今回の施政方針演説は、大方針というよりも、方針の骨格が見えてこない演説だったように思う。
ただし、経済危機に対する政策はスピーディーに実行していただきたいと思っている。また、政策の実現のあかつきには速やかな選挙により国民の信を問うてほしいと願う。












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